えっ、無料?ずっと無料で使える会計ソフト

この記事は、個人事業主、小規模事業者向けの記事です。

会計ソフトは何を選べばいい?

事業を始めて検討するもののひとつに会計ソフト選びがあります。

もちろん、会計ソフトを使用せずにEXCELで済ますことも可能ですが、EXCELで済ますためには、必要な機能を作らなければなりません。特に、個人事業者で65万円の青色申告特別控除を受けようとする場合、EXCELのマクロ作成に長けていて、最低限必要な機能が何かを把握する必要があります。専門家でないと、少しハードルが高いのではないでしょうか。

そこで、会計ソフトを購入しようと思うわけですが、何を選んだらいいかわからないって状態になっていませんか?

事業を始めたばかりで資金に余裕がないので、できるだけコストを抑えたいと思っているのであれば、コストパフォーマンスを重視して選択してもいいかもしれません。

大概の会計ソフトの場合、数ヶ月無料で使用できた後に有料になりますが、ずっと無料というものがあったので紹介します。会計ソフトの名前は、フリーウェイ経理Liteです。

実際に使ってみた!

フリーウェイ経理Liteを使用するにあたり、前提があります。

フリーウェイ経理Liteが利用できるコンピューターの環境ですが、Windowsが前提となります。そのため、Macの場合は利用することができません。残念ですが、Macの場合は他の会計ソフトを探してください。

実際に使ってみた感想ですが、
ズバリ、無料でここまで使えるの!!!
といったものでした。

以前から、会計ソフトを利用していた方だとわかりますが、最新の機能はないものの、充分な機能がありました。そこで、できないことが何かについて、まとめてみます。

できないことはなにか?

事業者もしくは法人は1つしか登録できない

事業者もしくは法人は1つしか登録できませんので、グループ会社があって、複数の法人を登録する必要がある場合は、有料版や他の会計ソフトを探す必要があります。

部門別管理ができない

複数の事業を行っている場合、部門を設定し、部門ごとの損益を確認することがありますが、フリーウェイ経理Liteでは部門ごとの損益を確認することができません。ですから、複数の事業を行っている場合には向いていません。

自動連係機能がない

銀行やカードなどをデータを自動的に取得し、会計データとして取り込む機能が、最近販売している会計ソフトでは標準となってきていますが、フリーウェイ経理Liteにはこの機能はありません。

ただし、CSVデータを取り込む機能はありますので、銀行やカードの取引明細をCSVデータとして取得し、加工することで、自動連係機能の代替機能とすることは可能です。

残念ながら、会計データからCSVデータを出力する機能は有料版にしかありません。

帳票の数が少ない

フリーウェイ経理Liteが無料版なので仕方がありませんが、キャッシュフロー計算書や資金繰り表などの帳票は有料版でないと作ることができません。

問い合わせができない

無料なので当たり前ですが、何かわからないことがあっても、電話やメールでの問い合わせができません。ホームページ上のよくある質問や説明用の動画を見て、自分で解決する必要があります。

その他

フリーウェイ経理Liteはクラウドではなく、コンピューターにインストールして利用することになります。自分のコンピューターにインストールすると、管理がめんどくさいからいやだといった場合のように、クラウドで利用したいと考えている場合もやめたほうがいいでしょう。

どんな人に向いているのか?

上記のように、ずっと無料で使えるにもかかわらず、非常に優秀な機能が備わっています。ただし、上記のようにできないこともあります。では、どんな人に向いているのかというと、

現金以外の取引件数が少ない方

に向いていると思います。

できないことに記載したとおり、自動連係機能がありません。そのため、基本的には「自分で入力をする」ことが前提となります。会計の手間を考えた場合、極力自分で入力するのではなく、自動的に会計データにしてくれる会計ソフトを選ぶべきです。

では、なぜ、現金以外の取引なのかというと、現金で受け取ったり、支払ったりしたものは領収書をもらうことが大半です。最近の会計ソフトでは、領収書をスキャンし、会計データとして自動的に取り込む機能備えていますが、残念ながら、その精度はまだまだ発展途上です。そのため、現金取引については、入力と同じぐらいの手間がかかるといっても過言ではありません。

ですから、コストパフォーマンスを重視し、現金以外の取引件数が少ない方は、利用してみてもいいかもしれません。