この記事は個人で確定申告をされる方向けの記事です。
確定申告書の控えがない!控えは必ず保管を
いざ、確定申告!
と、確定申告に必要な書類を準備。
「あれ、前年の確定申告書の控え(写し)がない。」
「どうしよう。。。。」
前年の確定申告書の控え(写し)がなくても、なんとかなる場合もあります。
しかし、
・所得税青色申告決算書の貸借対照表を提出している場合
・固定資産があって、減価償却をしている場合
・前年から繰り越している純損失や雑損失などがある場合
など、前年の情報を引き継いで処理しないといけないものがあると。。
なんともなりません。
会計ソフトを使って処理している場合は、わかる箇所もあります。
とりあえず、なくてもできる箇所は処理しましょう。
では、なんともならい箇所をどうするか。
前年の確定申告書を見るしかない!
ということで、前年の確定申告書を取得しましょう。
前年の確定申告書を取得する方法は大きく次の3通りです。
①電子申告をしている場合
・電子申告をしていない場合
②税務署に見に行く
③税務署からコピー(写し)をもらう
のいずれかになります。
確定申告書は、次の年の確定申告に使用するだけではありません。
各種手続きをするときに、
収入を証明するための資料として
提出を求められることがあります。
今度から紛失しないように気をつけましょう。
電子申告している場合
前年、電子申告をしている場合は簡単に入手することが可能です。
①下記のURLからe-taxのホームページに行きましょう。
②e-taxのホームページで、「メッセージボックスを確認」をクリックします。
③利用者識別番号と暗証番号を入力して、メッセージの一覧を表示します。
④メッセージの一覧から前年の確定申告のデータを探して表示します。
平成31年からマイナンバーカードなどの電子証明書がないと原則、メッセージを見ることができなくなりました。
電子証明書がなくてもみれるメッセージはあります。
しかし、鍵マークがついているものは見ることができません。
見れない場合は、下記の閲覧請求・開示請求を参考にしてください。
⑤スクロールして、「ダウンロード(XML形式)」をクリックします。
そうすると、「.xtx」というファイルがダウンロードされます。
⑥ダウンロードが終わったら、e-taxソフト(Web)のホームページに行きましょう。
⑦申告・申請データ(拡張子.xtx)の内容を確認する方は「こちら」をクリックします。
後は指示に従って、ダウンロードしたファイルを参照します。
そうするとPDFで前年の確定申告書を確認することができます。
閲覧請求
電子申告をしていない場合は、前年確定申告書を提出した税務署に行きましょう。
税務署が近い場合は、行けば見ることができます。
税務署によっては、確定申告書が他の場所に保存されている場合があります。
行く前に、提出した税務署で見れるかどうか確認をしておきましょう。
見るためには本人確認が必要となりますので、
・運転免許証
・健康保険等の被保険者証
・個人番号カード
など、確認資料を持参しましょう。
また、税務署に行くと「申告書等閲覧申請書」を記載する必要があります。
「申告書等閲覧申請書」は下記のリンクからダウンロードできます。
https://www.nta.go.jp/law/jimu-unei/sonota/kaisei/090702/pdf/02.pdf
事前に記載して持っていくといいでしょう。
本人以外の人、つまり代理人が行く場合は
・代理人自身の本人確認書類
・委任状
・委任状に押印された印鑑の印鑑証明書
が必要となります。
上記のほかにも、代理人の区分によって、必要な書類があります。
また、委任状に記載された申告書等しか見ることができません。
「あっ、これも確認したい」
と税務署で思っても、また委任状が必要となります。
必要書類が増えたり、記載するものが増えます。
本人が直接行くほうがいいでしょう。
これで確定申告書をみることはできます。
残念ながら、
・コピーをとる
・写真を撮る
ことはできません。
ですから、すべて書き写す必要があります。
事前に確認が必要なところは把握しておきましょう。
開示請求
・税務署が近くにない
・確定申告書のコピー(写し)がほしい
場合は、開示請求をしましょう。
ただし、基本的には1ヶ月前後かかります。
確定申告の期限までに時間がない場合は税務署に行きましょう。
まず、「特定個人情報開示請求書」を作成します。
「特定個人情報開示請求書」は下記のリンクからダウンロードできます。
https://www.nta.go.jp/anout/disclosure/tetsuzuki-kojinjoho/pdf/02.pdf
1. 開示を請求する保有個人情報の欄は
「〇〇年分の確定申告書および青色申告決算書」
など、確認したい書類の名前を記載します。
2. 求める開示の実施方法等の欄は
写しの交付を受けたいので、
「ア. 窓口における開示の実施を希望する。」に〇をして、
「□写しの交付」にチェックを入れる。
もしくは
「イ.写しの送付を希望する。」に〇をします。
3. 手数料
手数料として300円が必要となります。
300円の収入印紙を購入して、請求書に貼りましょう。
そのほか、必要な箇所を記載します。
作成が終わったら、税務署に郵送提出します。
この場合は、本人確認書類のコピーを同封しましょう。
※マイナンバーが記載されていないものに限られます。
1月以内に開示決定通知書が届きます。
開示請求書に記載した開示の実施の方法等に変更がない場合で
「イ.写しの送付を希望する。」に〇をした場合は
簡易書留で送付してもらうための切手を再度、税務署に郵送します。
もし、変更がある場合は
「行政文書の開示の実施方法等申出書 」を作成します。
できたら、再度、税務署に郵送します。
結構手間がかかりますね。。。お疲れ様でした。